PP503 The Chair / Walnut Oil (Seat:black leather)
PP503 The Chair / ウォルナットオイル仕上げ (座面:ブラックレザー)
この度、ハンス・J・ウェグナーをはじめとする世界の名だたる家具デザイナーが起因となった デンマークの歴史あるトップ工房である「PP Mobler」社より J.F.ケネディーがこよなく愛した椅子として、インテリアー史に刻まれた名作椅子「The Chair」 Hans J. Wegner は1950年にPP503 ( The Chair ) をデザインしました。 当時はこれほど永く世界で愛されるチェアになるとは夢にも思わなかったかもしれません。 このチェアが生み出されてから、なぜこの椅子が最高の作品とまで言われているかというと1960年のアメリカ大統領選にてジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンのテレビ討論会で使用されたからなのです。 大統領選のテレビ放送で使われた椅子となればたちまち全米中の話題になるというのは想像に難しくありません。ケネディ大統領が愛した椅子としても知られ、「椅子の中の椅子」だということで「 The Chair」と呼ばれる椅子。 座り心地は王座の貫禄とでもいうのが良いでしょうか。どっしりと腰をおちつけられ、全身の力を抜いて寛げいただけます。 座面が広めにも関わらず、腰位置が安定するので、座るとしっかりとした安定感があります。 ザ・チェア最大の魅力は、アーム部分と背もたれを完璧に接合したフィンガージョイントの部分をアクセントとして見せつつ、全体としては優美な曲線を描く「笠木」の部分と言われていますが、発表当初は背の部分に籐が巻かれていました。 これは何故かというとフィンガージョイントが見えることをウェグナ―自身が嫌がり隠していたからです。 現在では、このフィンガージョイントが美しいという認識がなされており、この藤の部分は取り払われていますが、面白いものでデザイナーの想いとこの椅子を見た世の中とは全く正反対の意見、感覚を持っていた事になります。